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2019-02-10Filter |
chari leather aizome 茶利八方本藍染革の品物

chari leather aizome、まずは象徴となる品物として、
どなたにもお使いいただきやすいトートバッグを製作しました。
365日、お仕事でもプライベートでも、様々な場でお使いいただけるよう設計いたしました。
ノートPCやA4のファイル、日々の必需品が余裕を持って入り、肩掛けできる仕様です。

今回の記事は、以前に公開した記事「chari leather aizome 茶利八方の本藍染革」の後編となります

鞄の上半分には強い芯材を入れ、広い面で重さを支えるので、型崩れが起こりません。
下側には芯材を入れず、革のふくよかさを表現しました。
長年お使いいただくと、芯材の段差が革の表面に薄っすら浮き出るので、
そのラインにステッチを入れてデザインとして活かしました。
ふだん使いの中で、経年変化の美しさを感じていただける鞄になるよう意識しました。

「オンオフ問わず使える男性の鞄」を当初はイメージしていましたが、この革の柔らかな質感のおかげで、女性にもおすすめできるものになりました。
20代の方が使っても嫌味なく、70代の方が持っても上品にまとまる、世代を越えて愛されうる鞄になったと思います。
この鞄はこの度、定番化いたしました。革を変えてのセミオーダーも承ります。

LTB40 http://store.ghoe.jp/?pid=139697374

少し濃い染めで、小物も製作いたしました。
「黒や茶じゃない色で何か欲しい」という、ご要望にお応えできる色味を目指しました。
今回製作分は、indacoと同額とさせていただいております。

chari leather aizome http://store.ghoe.jp/?mode=srh&keyword=chari+leather+aizome

chari leather aizome

chari leather aizome、世界に誇れる「日本の革」になったと自負しております。
まずは国内の皆様に知っていただきたい。そして海を渡って世界中の方にご覧いただきたいと考えております。今後は小物とともに、シリーズとして展開してまいります。

茶利八方をつくることができる方は数人しか残っていませんし、藍染は、藍そのものの作付面積が少なく、発展しにくい状況です。私は革職人として、chari leather aizomeを発信することで、それぞれの産業に貢献していきたいです。

最後に

「匠」としてお選びいただいた レクサス主催のプロジェクトで、この革を発表することができました。
小山薫堂さん、川又俊明さんからの助言は指針となりました。また、徳島新聞社をはじめ関係各所の皆様には大変お世話になりました。鞄の撮影には Photo Art Kojima 故島永幸さん、衣装は HIRAOKA さんに、惜しみない御協力をいただきました。
皆様に御礼申し上げます。

LEXUS NEW TAKUMI PROJECT
Photo Art Kojima
HIRAOKA

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