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2019-02-02Filter |
chari leather aizome 茶利八方の本藍染革

茶利八方(チャリハッポウ)の本藍染革を発表いたしました。

indacoを完成させてから3年、より良い藍染革を求めて染師さんとも一体となり研究してきました。
藍染産業が現代においていかに貴重で価値のあるものか、存続の危うさも含めて、藍への造詣が深まってまいりました。
ghoe としてはいつか日本の革で、世界に通用するクオリティの藍染革をつくりたいと考えるようにもなりました。

そんな中、かねてより憧れていた日本独自の革を復刻された方がいることを知りました。
「茶利八方革」とよばれる山羊革です。

明治四年、大村益次郎らのすすめによって、アメリカの技師チャールスが招かれ、西洋の革鞣しの技術が日本に伝わり、その後日本の技術者が努力を続けて生まれたその革は、チャールス氏の愛称「チャーリー」をとって「茶利革(チャリガワ)」と呼ばれました。

※茶利八方についての詳細は先日の記事をご覧ください。

茶利八方は通常、染色した後に手揉みした革ですが「絶対に素晴らしい藍染革になる筈です」と私の意思を伝え、染色せずに仕上げた革をわけていただけることになりました。ブラボー!


藍染後は、革のpHを中和し、油分を補う作業が必要です。
革本来のしなやかさと強靭さを呼び戻す重要な工程。じっくり時間をかけて行います。
もともと牛革の藍染を行なっていたので、方向性は掴めていたつもりでしたが、茶利八方は全くと言っていいほど別物でした。
実験を繰り返し、phの濃度とオイル入れのバランスを調整して、独自の手法を確立しました。

茶利八方の藍染革が、世界で初めて実現しました。
他に比肩するもののない素材、染め、質感の革です。 耐摩耗性に優れ堅牢度の高い茶利八方と、経年変化も美しい本藍染は、非常に親和性が高い組み合わせです。

本藍染ならではの奥行きのある色味と、手揉みされた革の凄みが融合した、素晴らしい革が生まれました。
使い込むと凸凹の盛り上がった部分だけが色濃くなり、光沢を増す、変化が美しい革です。
染色堅牢度の試験も最高に近い結果(※) で、色移りの心配なくお使いいただけます。
※変退色・乾湿5級
経年変化のテストピースがこちら。少し色濃くなる変化が見てとれます。

手にとるとその「特別」を実感していただけると思います。
見て、触れて、感じていただければ幸いです。

次回は、この chari leather aizome で仕立てた品物をご紹介いたします。

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