レザートレイ F様
本藍染め革 indaco に藍染糸で御注文いただきました。
ワインセラーの上に置いて、コルク抜きなどの小物を入れてお使いくださっていると聞きました。
ものがシンプルなだけに、仕立ての違いがわかりやすい品物だと思います。
仕立てについて、手縫いの縫い目やコバ処理はもちろんのこと・・・
カーブのある品物は、曲がりを想定して革と革を貼り合わせるのですが、
仕上がりそのままの寸法で貼っても自然な張り感にならないのです。
製法をかんたんに申しますと、ちょっと直線気味に貼っておいて、ぐいっと曲げると、ぷりっとした張りが生まれるのです。
ただ、ぷりっと感が強すぎても綺麗じゃないので、そのバランスが難しいところです。
接着する範囲と角度の最適解はやってみなければわからないので、品物ごと・革ごとに試作が必要。
実はこの御注文の試作として、『紫の革』で紹介した見本のトレイをつくりました。
PCケース S様
続いて、ノートパソコンのケース。
「口元のカットをアシンメトリーに」という御注文でした。
トラを活かした茶色のショルダー革をお選びいただき、内側は同じ種類のネイビーで製作。
おおまかな型紙・試作・検討は済ませておいて、PCをお預かりして微調整し、一気に仕上げました。
革の伸びも考慮した寸法です。
こちらも張りを意識したシンプルな品物。革の漉き加減や、PC本体に対するケースの曲線、
それに沿った縫い目をご覧いただきたいところです。
使ってみて実感したのですが、持ち運びは勿論、
ちょっとした打ち合わせの際にもPCケースはあると便利ですね。
PCを保護する役割だけでなく、単体で持ってもサマになりますし、とにかく持っていてテンションも上がります。笑
iPadなどタブレットの類も同様ではないでしょうか。
むしろ画面保護の意味合い上、PCケースより必要かもしれない。いずれ、定番品としてつくってみます。
ファスナーポーチ I様
カード類や薄い冊子など、身の回りのものを入れるためのポーチ。
ヌメ革に白の糸、正々堂々な組み合わせです。内側の片面にカードポケットをつけての御注文。
「横幅をできるだけ狭く」というご要望で、
ファスナーのスライダーを含めた開き幅、マチの畳み幅、全体とマチの革の厚みを検討し、
「横幅の狭さ」「仕立て上必要な距離」「出し入れし易さ」が重なるベストな寸法を探りました。
実際の作業としては、中に入れるものと縦横厚み同寸の板を切り出し、
試作のポーチに出し入れしながらサイズを調整して、本作の型紙を導き出しました。
最後に
様々なご要望にお応えしております。
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