SL22のセミオーダー。
本藍染クロコダイルで製作させていただきました。
符の並びが美しい最高級のクロコダイルを、
古庄藍染處による阿波藍・天然灰汁発酵建て本藍染で染め上げます。
今回は普段の藍染クロコより色濃く染めていただきました。
染め上がるとすぐに革を引き取り、ghoeで後処理を行います。phを中和し、特殊レシピの油分を加えます。
後処理は一発勝負。やり直しはききませんし、牛革とはやり方が異なる為、未だに緊張します。。
処理を終えるとじっくり時間をかけて乾かし、素材としては完成です!
斑の一枚一枚に、グラデーションがかった色の入り方をしています。藍染って本当に綺麗。
化学薬品を否定する訳ではありませんが、自然の素材だけでこんなに奥行きのある染色が出来ることに神秘を感じます。
時間もかかるし後処理作業も大変ですが、つくり続けたい素材です。
革が仕上がると、いよいよ製作に入ります。
藍染に赤の糸が鮮烈。内装にお選びいただいたのも深い赤。イタリア産のタンニン鞣し、デッドストックのショルダー革です。
マチ付きでの御注文。少し厚みは出ますが、お札の出し入れが行い易く収納量も増えるため、使い勝手が良い形です。
革の持つ美しさを殺さず、更に引き出すのが我々のしごと。
「革そのままで見たときよりも綺麗」と言ってくださり、本当に嬉しかったです。精進します。 田岡
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