NOTE

2017-04-30Filter |
さらに詳しく、本藍染革 indaco について。

藍染革を製品化して一年が経ちました。
あらためて本藍染革 indaco について、ご紹介させていただきます。

indaco とは…

「伊・トスカーナ産タンニン鞣しの牛革」を、化学薬品を使わない「天然灰汁発酵建て本藍染」で染め上げ、後処理。
「手縫い」「切目本磨き」で仕立てる革製品です。
素材や技法も貴重なものですが、重要なのはあくまで品物のクオリティ。
この質感は 藍染革 以外では得られないからこその選択です。

こちらの写真は後処理の光景。
藍染後はスピード勝負。染め上がりの連絡があるとすぐに革を取りに行き、水分が損なわれないうちにphを中和して、特殊レシピのオイルを塗り、丹念に揉み込みます。

色移りについて

藍染革ならではの素朴な風合いを大事にしたいので、色止めの処理を行っておりません。
(製作前に布で擦って、通常のご使用では色移りしにくいようにしております。染色堅牢度も試験済み。)

今のところ、色移りのご報告はございませんが、真っ白のパンツなどでのご使用はお控えください。

経年変化について

藍染めは繊維の奥まで染まっているわけではなく、革の表面に細かい粒子が乗っている状態。
そのためご使用により若干の退色がございます。ざっくり申しますとジーンズの色落ちと同様の理屈です。

indaco の革は「お使いいただいて数年後の状態」を考え、できるだけ濃く染めています。
藍はわずかに落ちていくけれど革そのものの色は濃く変化するため、グラデーションがかった実に綺麗な変化を起こします。

一年間お尻ポケットでの使用で、このような状態。
まだまだ変化していきます。

メンテナンスについては こちら をご参照ください。

indaco の一年とこれから

この一年、伊勢丹新宿、阪急うめだをはじめ様々な場所への出展や雑誌掲載もあり、多くの反響をいただきました。
また、ふるさと納税の返礼品としても各地の皆様から御注文を頂き、大変ありがたく思っております。

徳島に工房を構えるghoe、貴重な伝統文化のPRに役立てたら良いなぁと不遜ながら意義を感じてやっています。
革の質感と手縫いでの仕立ては「触ってもらえば価値がわかる」と自負しております。
皆様、ぜひ一度ご覧くださいませ!

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