フルオーダーのクラッチバッグが仕上がりました。
財布、携帯、鍵、煙草など、身の周りの品物を入れる鞄。
透明感ある黒革と、一部に紺色のシボ革、糸は鮮やかなブルー。
試作をご覧いただき、このつくりに決定しました。
お使いいただき革が馴染むと、カブセがより深く差し込まれ、カブセとループがぴったりとまる仕様です。

開け閉めの際に一手間かかるデザインではありますが、
カブセの固さを調節することで、出来るだけ使い勝手が良くなるように製作いたしました。

大きい面で革の魅力を引き出す感覚は、小物と違う部分。
今回はあまりハードなイメージではなく、ぽってりとした質感を狙った仕立てです。
分厚い革を丸めた時の様な、革の自然な張りをそのまま表したかったのです。
長期間の使用に耐える為の芯、裏地の存在を感じさせない、良い表情になったのではないでしょうか。

この手の品物は本体とカブセのバランスに非常に悩みます。
良く出来た製品の比率をまとめたメモもあるのですが、
今回も泥臭く、試作を幾度も繰り返し答えを出しました。

お客様それぞれのご要望をもとに製作する、ghoeのフルオーダー鞄。
どうぞお気軽にお問い合わせください。