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2020-08-02Filter |
カールフロイデンベルグのカードケース

カールフロイデンベルグのボックスカーフで、店置き用にTM09を仕立てました。

・カールフロイデンベルグ社(Carl Freudenberg)
1849年、西ドイツ創業。世界最高のボックスカーフをつくっていたと名高いタンナーです。
そもそもドイツで初めてクロム鞣しをはじめたのがカールフロイデンベルグで、ボックスカーフの開祖だと聞きます。
日本にも明治時代から輸入され「本銀判ドイツボックス」と呼ばれ特別な革として扱われていたそうです。

2002年、ドイツの環境保護基準(排水処理基準)が厳しくなったことで、鞣し産業から撤退。
その品質と、もう生産されていない希少性から、伝説のタンナー・幻の革として知られます。特に革靴の世界では神格化されているようです。

初めてベルグを見たとき、色の透明感に圧倒されました。
数年前にデッドストックを譲っていただき、現在、ghoeには数枚ですが在庫がございます。

黒と茶色で一点ずつ製作いたしました。
内装はどちらも茶利八方。この組み合わせにドラマを感じてくださる方もいらっしゃるかと思います。
高価な革ですが面積の少ない品物ということもあり、今回は本藍染革 indaco と同額とさせていただきました。

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