NOTE

近況製作〈長財布・時計ベルト・シュホーン・他〉

ラウンドファスナー長財布、キーケース

長くお付き合いさせていただいている、I様の御注文。
ラウンドファスナーの長財布は、うっすら染料が入ったヌメに近いオレンジのイタリア革で、
キーケースはイギリスのブライドルレザーで製作いたしました。
お渡しの際、にっこり笑いながら「今夜は眺めながら呑みます」と言ってくださいました。


時計ベルト Baume & Mercier

本藍染クロコダイルを白糸で仕立てた、S様の時計ベルト。
時計本体は厚みがあるのですが、お持ちいただいた純正のバックルは
かなり薄めのベルトを想定したつくりで、厚みを自然な勾配にするべく試作を繰り返しました。

ghoeの時計ベルトは、革とステッチをお選びいただき、採寸して、ジャストサイズで仕立てます。
腕に心地よくフィットすることはもちろん、時計とのバランスを考えて製作しております。

自然な厚みと幅で時計本体から剣先へと流れる品物を目指せるのは、一点ずつ型紙から検討するからこそだと思います。今回は厚みやシェイプだけでなく、剣先の形も純正のデザインをちょっぴり取り入れました。

シューホーン

靴べらを、ネイビーのブライドルで製作いたしました。
固い金属芯の曲面にぴったり革を沿わせて、手縫いで縫い絞り緊張感を持たせる小物。
革のピリッとした緊張感、破綻のない縫い目、しっかり磨かれたコバ・・・
くらいしか違いが出せない形で、つくり手からするとある意味シビアな品物です。

御注文主のS様は、昔、革の業界にいらしたそうで、
当時の革についての話を興味深く聞かせていただいております。
今は違う業種のおしごとで全国を飛び回っておられるS様に、
自然と寄り添う品物になればと願います。

長財布 indaco

長財布のある部分について、少し試したいことがあり、試作検討。
成功が見えた流れで、一品をきちんと仕上げたくなりました。
店置きの長財布の製作は久々で、せっかくなので indaco で…
鮮やかな黄色の糸で…、裏地も黄色の革で…。

ササマチ付きで、お札の出し入れがしやすい仕様です。
ぜひご覧くださいませ。

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