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2018-06-16Filter |
『いい革ってどんな革ですか?』その1

『いい革って、どういう革ですか?』
よく店頭でいただくご質問です。
毎度思いますが、これはすごいテーマで、今回は改めて記してみたいです。

原皮・鞣し・染色・仕上げ、といろいろな要素はございますが、
職人の立場から一言で申しますと、「どういう品物をつくりたいか」によって
答えが変わる、というのが本音のところです。

「いい素材」の定義について考えると思い出すのは、
以前、工房でお話してくれた、お寿司屋さんの大将であるお客様の言葉。

『どんな寿司をつくりたいかを考え、魚を選び、仕入れる。そして、そこからゼロに戻って、
理想の寿司というのも一旦は置いておいて、仕入れた魚の良さを最大限に引き出そうとしている』
とのこと。
ものづくりのひとつの真理を表しているお話だ、と感じました。

革鞄・小物を製作する ghoe の基準を申しますと、革に求めることは、
「吟面(ぎんめん、革の表面)のなめらかさ、繊細さ」
「鞣し(なめし)の具合」「繊維の詰まり」「染色の奥深さ」

そして何より「美しく経年変化すること」が重要です。

革の寿命はご使用になられる環境によって大きく変わりますが、
作業を進めながら「三十年後にもっと綺麗になっていると良いな」とよく思います。
そうなってくれるであろう革を選んで、仕入れております。

では具体的に、どのような革を仕入れているのか。
『いい革とは?』次回に続きます。

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