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2017-02-21Filter |
革製品のメンテナンス(かんたんver.)

本藍染革indacoをはじめ、遠方にお住まいの方からの御注文が多いため、
今回はghoeで行っているメンテナンスについて、わかりやすくご紹介いたします。

①ブラッシング

まずはブラシで革表面についたホコリや汚れを落とします。あまり力を入れず、表面を撫でるように行ってください。
ブラシは細かい毛並みのものなら何でもいいと思います。ちなみに私は馬毛のブラシをつかっています。今使っているのはサフィールというメーカーのものです。しつこい汚れのある場合には毛の硬い豚毛のブラシを使います。

②からぶき

布きれで乾拭きしてください。
あまり力を入れず、表面直下ゼロコンマ数ミリを磨くようなイメージで拭いてください。
専用のクロスも販売されています。ghoeではストッキングと紳士用の肌シャツを好んで使っております。

※日常のメンテナンスはここまでで結構です。
長年ご使用いただいて革の表面に「かさつき」が感じられた場合、以下の方法で革のケアを行ってください。

③クリームを塗ります

革の汚れを落とせたところで、無色の革用クリームを薄く塗りこみます。
クリームは有機溶剤の使われていないものをお選びください。今回の本藍染革 indacoには、コロニル社の「シュプリームクリーム」(ディアマントクリームの後継)をつかう場合が多いです。
クリームの分量は長財布で米粒3粒ほど。くれぐれも塗り過ぎに気を付けてください。
布にとり、品物全体に均一に広げていきましょう。

④磨き上げ

仕上げのブラッシングを行います。
全体に均しながら余分なクリームを落とすイメージで、軽い力で行ってください。
私は豚毛のブラシを使っています。必ずホコリ落しに使ったブラシとは別のものをご使用ください。

最後に

以上はghoeで行っているメンテナンスの大まかな紹介でしたが、お手入れ方法はオーナー次第。
綺麗に変化しているのでメンテナンス方法を訪ねると「頻繁に服の裾で拭いてるだけ」という方もいらっしゃいます。
長々と紹介してなんですが、あまり固く考えずお付き合いいただければと思います。

時間に余裕がございましたら、どうぞ工房までお送りください。
それぞれの革に適したメンテナンスに加えてコバの磨き直しも行っております。

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