NOTE

2016-07-07Filter |
ビアンキミニベロのカスタム

自転車関連のオーダーを偶に頂きます。ロードバイク・クロスバイクのレザーカスタムは手掛けてきましたが、ミニベロを装飾するのは初めてで、クラシックなフォルムを活かせるよう意識しての製作でした。
ハンドルバーに革巻き。
バーテープのように接着する方法も検討しましたが風雨に曝される事を考慮して、縫いだけで仕立てる事に。
ジャストサイズより僅かに小さくつくり、革を湿らせて強引にバーに嵌め込む。自然乾燥させると革が縮んでギッチリ固定されます。
握ってみると、ゴムのようにわざとらしくない自然なグリップ感。縫い目の凹凸の触感も素敵です。

IMG_自転車_2.jpg

続いてフレームカバー。トップチューブにも革を巻きます。
面積が大きく色も強いけれど上品な印象にしたいと、細かなピッチのすくい縫いで仕立てました。
ケーブルに干渉しないようピッタリと革を合わせ、よく研いだ菱錐で一目ずつ穴をあけ糸を通します。
IMG_自転車縫い1.jpg
IMG_自転車縫い4.jpg
IMG_自転車フレーム1.jpg

バルブキャップにもカバーを。
小さなパーツなので主張があっても良いだろうと、ここだけ黄色のステッチで。
IMG_自転車虫ゴムカバー2.jpg

他社製ですが…BROOKSレザーサドルのメンテナンス。
使い込んで革が痩せたのでしょう、鋲の端が浮いていました。このままではズボンの生地が酷く傷むであろう。。
小さなハンマーで叩いて革にめり込ませるように形を整えました。ついでに、革にかさつきが見られたのでオイルを入れてブラッシング。
IMG_自転車サドル.jpg

今回ご紹介したのは工房の自転車ですが、オーダー時の見本になるように仕上げました。
ほぼ毎日工房前に置いてます。ご覧くださいませ。

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